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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドのCのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

昔々(1969年8月9日)ハリウッドで起きたシャロン・テート事件の話。

でもこれはシャロンが死なない世界線での話。タランティーノの愛が詰まったおとぎ話。そしてこれは前フリ2時間20分、本編20分て感じの要らんトコの尺が長い長い、長い話。

犬の餌やりとか読んでる小説のあらすじとか運転とか馬とか劇中劇とかネオン看板とか、それ要る?そこにその尺必要?ってなるほど長いんだけど必要なんだよ、タランティーノだから!

ストーリーは、落ち目のTV俳優レオ様と、その専属スタントマンのブラピが人生の岐路に立ち、別々の道を行こうと決めた夜にヒッピー3人が殺しに来たのを返り討ち。刺されたブラピは命に別状はないみたいだし、二人の友情(兄弟以上妻未満の仲)は変わりないし、レオ様はシャロンに招かれてポランスキー邸へ行き、何か幸先良さそうな感じでエンドロール。

いや、良かった。ヒッピー3人をボッコボコにする(犬に股間を噛ませ、顔を壁に連打、火炎放射器でカリカリ)のも良かった。レオ様とブラピは架空の人物だけど、何となく昔TVで見たような気がして来るほど、タランティーノすげえなって言うかレオ様の演技力がすげえ。

あの咳とかどうやってんの?演技なの?(演技です)悪役として演り切ったシーンで涙ぐむシーンにはグッと来た。架空の人物なのに思わずこれからも応援しようと思ったくらい。あと、相手役がルーク・ペリーだと気付いた瞬間に「ディラン!!」っつって中腰になったのはビバヒルを10年見てたから。まさかコレが遺作になるとはね…。ブラピも役が似合ってた。あれ演技なの?(演技です)

何て言うか、久しぶりのタランティーノは最高でした。この映画をもとに本も出したそうなんで、機会があったら読んでみたい。あと、ずっと気になってたんだけど、この映画、ポランスキーは観たかなあ。奥さんと子供が死なない話、観たかなあ。
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