Inori

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドのInoriのレビュー・感想・評価

3.4
タランティーノ色が前面に押し出されている映画といえば、そうではない映画だったと思う。あちこちに彼らしいものがあったけど、ギラギラした感じはなかった。

私はこの事件のことをよく知らずに観たので、ドキドキ感とかラストでの自分の反応も、知ってて観た人とは異なると思う。知らないで観てみてもそれなりに面白かったけど、知っててみたらオモシロ度は20%ぐらい上がったと思う。

事件の詳細を知らずに観てもそれなりに楽しめた理由は、レオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットのキャラクターと演技だと思う。最初はレオナルド・ディカプリオのキャラクターがあまり好きではなったんだけど(どもりが入ったはっきいしない喋り方)、だんだん好感が持ててくるのが不思議。ブラッド・ピットのキャラクターも最後まで良かった。事件自体がメインの話ではないので、バランスの取り方が難しかったように思う。ラストがちょっと付け足した感は確かにあった。「ん?なんだいきなり」と思ったくらい。

あとブルース・リーの描かれ方はどうなんだろう。あんな人だったのかな。そんな気もするし、あんまりだとも思ったり。

これから観る人は、シャロン・テートのことを少し知ってから観るのをお勧めする。
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