喜田なつみ

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドの喜田なつみのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

かわいい歳の重ねかたと
かっこよい歳の重ねかたを知れた。

デカプリオのコメディとてもよい。
シリアスなイメージがあったのだけど

繊細さが愛おしかった。
どんなダサい姿でも、優しい心が備わってたらめちゃ愛しか生まれない。可笑しくて愛おしい。かわいいは最強。
私にはジャックニコルソンにみえてた。
これを観る前より後の方がとても好きになる。

ブラピのどこにも依存してない
余裕あるのがかっこよかった。

年取る=ダサいような流れのストーリーではあるのに、滲み出る格好良さが
丁寧に映し出され、
年齢はとっても
失うばかりではないと言われてる気がして励まされる。そんな存在感は歳を重ねなければ生み出されないだろうから。


男の友情映画って大好き。
すごく仲良くて、信頼関係ある友情って心が清々しくなる。すごく信頼できる人と過ごせるって永遠ではないけど、そんな一時は人生にとってとても幸せなことだ。

元ネタの事件をみてから観るべき映画だと友だちが教えてくれて
知ってて良かった。
シャロンテート事件は
アメリカでは有名な事件なのかもしれないけど、私は初耳でしたし、家族だったらって考えて辛くて
胸にガラスを刺されてるみたいに痛かった。

その、すごく悲惨な事件を映画によってタランティーノが救ってて

すごくすごく嬉しくてガラスがすーっと消えてあたたかい沢山涙へ変わった。
家族だったら、とてもほんと救われる。

映画はフィクションだけど、
それが娯楽だけでなく

それも存分に含めて、尚かつ、

辛い、変えられない起こってしまった事件を、映画の中だけでも救うことが出来る唯一のものなのだと思うとより映画が好きになれる。

特に映画スターは大好きな人だと、
家族のように大切な存在になることもある。役者さんへの愛がちりばめられて
その愛で私も満たされる。

好きなことを存分に描かれてると
何故だか自分へ愛を分けてもらってる気がするから寒い日にあたたかいおでん食べたみたいな気持ちになる。
散らかりがちで自己満足になりがちなのに、ちゃんとすっきりまとまるのが凄かった。好きなものなんでもいれちゃっててもおでんはおでんの味にしちゃうマジックのようだ。

役者さんよりも私はクエンティンタランティーノがヒーローにみえたのが
初めての感覚で嬉しくて仕方なかった。

私が私生活で今回やりたくなったシーンは泣いてる男の人に
サングラス貸すことでした。

あと、ブラピのセリフいちいち素敵だったから覚えたいなぁ。
「最高の友だちだ!」
からの
「努力するよ。」

努力して友だちやってるって
悪い意味ばかりでなく
あなたのこと好きだから努力できるよ。と言われてるみたいで嬉しい。
喜田なつみ

喜田なつみ