タランティーノ監督がインタビューで「この作品は僕にとっての『ROMA/ローマ』のような映画なんだ」と語っているのを読んで、凄く納得した。
私にとって『ROMA』は傑作だったし、作品に込められた愛とか想いの深さがこの二つの作品に共通し、繋がっているという意味でも、こちらの作品もまた傑作だと心から思う。
1969年のハリウッドを舞台にしているというだけで、何か懐かしさや愛しさが込み上げてくるような、この想いはなんなんだろう。。
タランティーノ監督自身の、あの時代への愛とリスペクトが溢れるほどに詰まっているのをひしひしと感じて、その愛の深さに胸打たれるのかな。。
贅沢なほどに豪華な役者陣もみな素晴らしい。
ディカプリオの緩急自在な表現力とその渾身の演技には本当に胸が熱くなる。
ブラピは余裕や軽さの中に、ズシリとした存在感の凄みを見せつける。
どっちも、本当に最高だった。
ラストの二人のやり取り、その友情と絆の描写はパーフェクトだと思った。
そしてマーゴット・ロビーが演じたシャロン・テートの天使のような可愛らしさに救われた。
映画館でのシーンは、その全てが美しく尊くて忘れられない。。心に残る名シーンだと思う。
「シャロン・テート事件」については私は全く知識がなかったけれど、あとで調べて実際の事件の顛末と比較することで、なんとも言えない感慨が押し寄せた…。
そしてこの作品をさらにときめくものとして彩った音楽もファッションも車もヒッピーも、何もかもが最高すぎて、やはり私はあの時代の全てに憧れ、恋い焦がれてしまうんだ。。