akayuki

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドのakayukiのレビュー・感想・評価

4.3
シャロン・テート殺害事件を背景に69年の映画界を生きる俳優とスタントマンのとある日々が描かれた作品。
映画は空想、だから現実の出来事を塗り替えたっていい。いや、クエンティン・タランティーノさんお見事です!素晴らしいお伽話でした!

実は私、シャロン・テートの事件を全く知らずに見てしまったんです。そうしたら彼女の存在が謎すぎて話も意味不明。見終わってからシャロン・テートを調べた途端……全てが繋がって衝撃を受けました。すぐにもう一度見直すと長ったらしいと思っていた2時間もラストに向けて必要な筋道であり、この時代の背景を綿密に再現されてるのがわかって面白味が格段に増した。
でもシャロン・テートにもこの時代の映画にも触れてきていない私の評価だとどうしてもこの程度。きっとこの69年に詳しい人が見たらもっと面白く映るんだろうな。ただ自分がシャロン・テートを愛してやまない人間だったらと想像したら、…この映画に関わった全ての人に感謝しかない。

レオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットを兄弟以上妻未満の関係にするって強すぎる。アカデミー賞助演男優賞を受賞したブラピ、この役は美味しいですね。前半部分はブラピのPVかって程に色気全開。彼はどうすればかっこよく映るかを熟知してるに違いない、いくつになってもセクシーなんだろうな。
シャロンを演じたマーゴット・ロビー、実際のシャロンもこんな風に幸せそうに笑ってたと思いたくなる素敵な表情。美人はイビキすら可愛いんだなぁ(笑)8歳の子役を演じたジュリア・バターズの大人びた可愛さもまた良い。
ティモシー・オリファントが50歳で若手俳優の役とはビックリ。ベビーフェイスなので全く違和感無くて改めて好きになりました。

そして最後に、この作品が遺作となってしまったルーク・ペリー。ビバヒルが好きだった私にとっては、この作品で彼にまた再会出来て本当に嬉しかった。もっと見たかったな……ビバヒルのディランの彼にまた会いに行こう。
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