まりん

ヒトラーを欺いた黄色い星のまりんのネタバレレビュー・内容・結末

ヒトラーを欺いた黄色い星(2017年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ナチスの迫害を逃れて戦後まで生き抜いたユダヤ人、本人4人のインタビューを交えながらの再現ドラマ。

1943年6月19日にナチスの宣伝相ヨーゼフ・ゲッベルスが、首都ベルリンからユダヤ人を一掃したと正式に宣言した。
だけど、そんな事は出来やしなかった。およそ7,000人のユダヤ人がベルリン各地に潜伏していた。
そして、約1,500人が戦争終結まで生き延びたのだそうです。

生きる事を諦めない人たちが居た。彼らを助ける、良心に従った人たちが居た。
それは本当に、素晴らしい事で、恐怖の中でも正しく生きようとする勇気の数がそれだけあったと言う事。

ユダヤ人を匿うために身を呈した女性の、何故と問われての、祖国の為に…と言う答えが印象的。
国が間違ったことをしている時、正しい事をしようとしたドイツ人がいた事は誇れる事よね。凄い勇気だわ。

嘗ては酷い行いが注目を集めたけれど、近年の作品は、そう言う時にこその人の強さ正しさ勇気に光を当て、称賛されている。
権力の言いなりでは無く、正しくあろうとすることは、とても美しい事だと、教えてくれる。

たった一人の人を救えば、それは世界を救った事になる。
そんな美しい言葉が心に残った。
まりん

まりん