ヒトラーを欺いた黄色い星の作品情報・感想・評価・動画配信

「ヒトラーを欺いた黄色い星」に投稿された感想・評価

まあ

まあの感想・評価

4.5

このレビューはネタバレを含みます

ユダヤ人弾圧を経験した4人の人達のインタビュー映像とそれを元にしたドキュメンタリー映画で構成されている作品

実際に経験した人達のインタビューが入っているので、その時を経験した方々の本音や状況を知る事が出来た

ユダヤ人だからという理由だけで、職場まで片道7キロ以上の距離がないとバスを乗る許可が下りなかったらしい
しかもバスを乗る許可証があっても『着席許可とは書いてない』と椅子が空いているのに立たされていたみたい
同じ人間なのに、ユダヤ人だからという理由でこんな差別をする人はどういう気持ちなのだろう
ラジオも自転車もペットも禁止
まだ序盤なのに最初から衝撃を受けた
でも話が進んでいくと、昼間に表を歩けてるだけでも特別だった

多くの人達が収容所へ連行されるのを見て、潜伏し始める人達
潜伏するにはユダヤ人だと言う事を隠したり、ドイツ人の助けが不可欠だった
戦争が加速し、潜伏している本人達だけでなく匿ってくれている人達も食糧難に陥っていた
しかも万が一匿っている事が発覚したら刑務所行きになる
それでも人助けをする人達がいた

ナチスが『この世の悪は全てユダヤ人が原因で全員殺さなければならない』と躍起になっている中、ユダヤ人の中にも自分の両親を助ける代わりにスパイを強要された人もいた(結局スパイしても両親は助けてもらえなかったらしい)
反ナチの自分の両親を裏切るドイツ人の子供も大勢いたらしい
誰が味方か誰が敵かわからず、恐ろしい毎日だったと思う


ドイツ軍の敗北が色濃くなってくる
空襲された市街地の実際の映像が挿入されていて衝撃的だった

ラストで同じ防空壕で過ごしていた女性達が、ソ連兵が来て喜ぶユダヤ人と怯えるドイツ人にハッキリ分かれたのも印象的
同じ防空壕で支え合い、怯えながら乗り越えてきたのに、人種が違うだけで敵か味方か正義か悪か決められてしまう

ソ連兵は潜伏していたユダヤ人発見
ドイツ人だと疑い、ユダヤ人なら誰でも知ってるお祈りを言わせる
無事ユダヤ人だと証明されて抱き合うユダヤ人とソ連兵
ソ連軍にユダヤ人がいるなんて驚きだが、ずっとユダヤ人を隠してなくてはならなかったのに今度はユダヤ人でなければ殺されそうになるなんて


ベルリンでは7000名が潜伏していて1500人しか生還しなかった
それだけ多くの人が収容所に連行されてしまった事実にも胸が痛む

インタビューの中で1人のユダヤ人の人が
『ドイツ人が罪のない人々を何百万人も殺すなんて想像つく?
皆こう答えただろうバカバカしいありえない』
まさかの、虐殺を知ったのは戦後
てっきりガスで殺されているのを知ってて逃げたり隠れたりしていると思ってたけど、知らなかったとは。。。
でも実際身近に起こったとしても、まさかって思ってしまう
罪もなく人を殺すわけ無いと

潜伏して生き残った人が、『私達が大切にしてきたことは助けてくれた人達の話、違うドイツ人もいたって事』と話していた
アジア人や白人や黒人など、〇〇人って括られがち
ドイツ人がユダヤ人を虐殺したってイメージだったけど、ドイツ人にも反ナチとして命をかけてユダヤ人を守ってる人もいたし、ユダヤ人だけどナチス側につかざるを得ない人だっていた

この作品はただナチス酷かった、ドイツ人酷かったって内容というよりは、助けてくれたドイツ人への感謝がいっぱい詰まっていた
勇気ある人達を多くの人に知ってもらい、人を助けるという事に人種は関係ないという事を教えてくれた
ten

tenの感想・評価

3.5
語ってる人たちは生き延びた、って分かってるんだけど、淡々と周りが捕まったりしていくのが怖かった。こんなときでも生来のうっかりミスは突然治らないし、閉じこもり続けられなくて外に出ちゃうんだよね…ってとこが、特殊な人たちではないんだよなぁと苦しかった。
そりゃあ自粛とか言われても平気で外出るよね。現代の正確な情報は数十年後に歴史学かなんかで教えられて、あの時代の人たちはこういうの知らないまま政策に従ったり反旗翻したりしてたんだなーって思われるんだろうなとちょっと思った。
一緒にするような話ではないんだろうけど。そういう共感の仕方をした。
pico

picoの感想・評価

4.5
実際の人物の語りと、
そのエピソードに合わせた映像。
ドキュメンタリーと映画の中間のような構成で、現実味も感じた。

今まで観た映画では、隠れて暮らすことは辛い印象しかなかったけれど、実際は映画を観に行ったり、夜の暗さに紛れて出歩いたり、思っていた以上に外へ出ていたことを知った。

1番印象として残っているのは、
通行書を偽造していた人の話。
最初の列車に乗る時、家を出る時、家を借りる時、危険を察知してすぐ行動し、嘘も雄弁に活用する。運だけではなく、こう出来る人が生き残るんだな。
潜伏して生き延びたユダヤ人の実話は"ふたつの名前を持つ少年"でしか観たことがないので、ベルリンでの潜伏生活はすごく興味深かった
それぞれの状況で工夫していたことが細かく描かれていた

ソ連兵のユダヤ人のシーンは胸がいっぱいになる 実話なんだと思うと余計

"ユダヤ人を嫌うこととガスで殺すことは別物"って言葉に一人で深く頷いた
Toku

Tokuの感想・評価

4.0
気になった音楽
Music by Matthias Klein
mh

mhの感想・評価

-
ゲシュタポの追跡をかいくぐって終戦を迎えたベルリン在住のユダヤ人たちのインタビュー集。
映画並みのクオリティでその場面を再現してくれてて見応えがある。
潜伏場所を自らで開拓し次々に場所を変えていく様子や、比較的監視の目が緩い映画館に足繁く通うこと。また、灯火管制下なのでひとの顔がわからないことを利用し夜中に出歩いたり、知り合うに会うことを恐れていたなど、「アンネの日記」にあるような潜伏生活ばかりではなかったというのが新鮮だった。
特殊な条件下なので、それぞれのサバイバルも特殊だったのだろうね。このあたりのリアリティは実話ならではだった。
ユダヤ人は自転車に乗ることも禁止。この頃、街を歩く若者は軍服ばかりで私服だと目立ったなどの証言もよく時代をあらわしている。
ナチ党支配下のドイツで、ユダヤ人と同じような迫害にあって息を潜めている共産党員も登場。
ドイツにいた共産党員は長いナイフの夜以前の突撃隊にめちゃくちゃやられているはずなのでそれ関連の映画あったら見てみたい。
これまで見た中では「僕たちは希望という名の電車に乗った」にそれらしきセリフがあったのみ。
胸熱だったのは、ユダヤ人は全員殺されたと信じているソ連兵土と、ソ連兵の中にいるユダヤ人のくだり。
無言の抱擁がなによりも雄弁でした。
日本語字幕「B52」は明らかな間違いでただしくは「B25」。「ユダヤ連合」は「ユダヤ人評議会」が適切かと思う。安さ優先で字幕翻訳をアウトソーシングしたんだろうけど、こういう歴史もので考証が適当なのは罪深いよなぁと思う。
そんななか「七月二十日事件」はちゃんと訳してくれてたので助かった。
ベルリンに到着したソ連兵を歓迎する(潜伏していた家屋が倒壊した)ユダヤ人たちと、暗い顔をしているドイツ人が同じ防空壕にいるのとか、そういうシチュエーションがあったことは話してくれないとわからんもんね。
ベルリンの話なので、「ローゼンシュトラッセ」あたりが関連作。
面白かった。
菜の花

菜の花の感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

黄色い星とは、ユダヤ人のことですね。
実際に収容所送りを免れ生き延びた4人に、どう欺いたかをインタビューしながら進んでいくので、現実味が凄い。
それぞれがそれぞれ、知恵と人々の助けがあって生き延びていて、ユダヤ人を守ったドイツ人もいたんだと教えてくれる映画。
不安と悲しみの中で終わらないラストが良い。
第二次大戦中ベルリンで強制収容を逃れ身分を隠して生き残った1500人のユダヤ人のうち4人にインタビューしそれに映像を入れ映画化した作品🎞
この中の一人の男性は最後の強制収容所行きの列車で送られる一歩手前で親がドイツ人のためドイツ人として扱われ?解放された。でも隠れているときベルリン侵入してきたロシア兵に捕まった。助かると思いきやロシア兵は彼をドイツ人だと思い殺そうとした。ベルリンのユダヤ人は全員抹殺されたと聞いていたから。この男性はあくまで自分はユダヤ人だと主張するが証明出来ないのでロシア兵はもしユダヤ人なら『Shima YIsrael』 を言えるだろうと言った。この男性はおどおどしながら暗唱し始めた。ロシア兵の顔つきが変わり突きつけていたピストルを下げこの男性に近寄り抱きしめた。このロシア兵もユダヤ人だったのだ。

ベルリンのドイツ人はこの4人を助けた。ドイツ兵も。生き残った1500人もドイツ人に助けられた人が多いに違いない。ネチ体制の中で生きていても人の道をまっとうする人は素晴らしい。
ゆり

ゆりの感想・評価

3.7
すごくよかった
日本人だと杉原千畝さんが好きなんだけど、ちょっと似た感じだなって思った。
身分証偽造してもらったたくさんのひとが生き延びたんだろうな。
ドイツ人でも匿ってくれたり、ユダヤ人でも密告されたり、誰を信じていいかわからなくなる。
ユダヤ人の人たちは何もわからないまま連れていかれたんだ、って気づいた。
実話で、現代まで生きたひとの語りが入るのもよかった。映画で描いている戦争よりも悲惨で残酷な風景が思い出されてるんだろうなってすごく伝わる。
ロシア兵と抱き合うシーンがほんとに感動した。ロシア兵がきた!って喜んでて、自分たちが住んでた街に攻め入られてるのにこれで助かるって気持ち、複雑、、
2年以上もあんな生活が続いたのか、
すごく偏見だけど、こういう映画みたら絶対戦争しないようにするやん、って思うけど、国を率いる人にはサイコパス気質持ってる人もいるし、情緒的に全然共感してくれないから意味ないやんって思ってしまった




2021.56
omochichi

omochichiの感想・評価

3.6
上手く証明書を加工できる技術の人と出会える確率なんて凄く低かったとは思うけれど
自分の手元に届いた時の感情は安堵でいっぱいだったんだろうな、とか

特別なユダヤ人に発行される通行証があっても扱いは酷い
ダビデに恐れて翻弄される両国がひにく
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