紫亭京太郎

グッバイ、リチャード!の紫亭京太郎のレビュー・感想・評価

グッバイ、リチャード!(2018年製作の映画)
4.8
余命半年を告げられた大学教授のリチャードが良き夫良き父親良き先生として真面目に生きてきた人生を大転換し自由奔放に過ごす最後の時間を追う。
同世代のジョニデの姿に感情移入が半端なく自分に訪れる「人生最後の瞬間」に思いを馳せながらの余韻は存外心地よかった。
「死」が目の前に迫る主人公を描きながらも決して暗く沈むことなく物語は展開し諦めるでもなくただ最後の瞬間を悔いなく生き切ろうとするリチャードの姿は潔く清々しい。ジョニデ壮年期の最高傑作となりうるヒューマンドラマの佳作。
紫亭京太郎

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