なおこ

エンジェル、見えない恋人のなおこのレビュー・感想・評価

エンジェル、見えない恋人(2016年製作の映画)
3.3
小さな恋のメロディの予想を裏切る官能作品。幼い時分のシーンからかなりセクシャルな空気感が画にあり、監督の撮りたい中心がそれだったのだと思う。
ハードコアに匹敵する一人称。画面そのものがエンジェルの視点。彼が泣けば世界は霞み、彼女のいる世界だけが輝いて美しい。別の目を通して他人の人生をを味わえる映画の醍醐味というべき作品でもある。
子供じみた展開でないのは好感を持ったが、だからこそ大人向け。CGに頼らず特撮で『透明』を現していたのも良かった。
目線の主のエンジェルのハァハァした息遣いがずっと聞こえてるのと相まって、官能ってより変態じみてたのが、ちょっと残念。変態で無ければ官能ではないのかも知れないが。
なおこ

なおこ