おいなり

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3のおいなりのネタバレレビュー・内容・結末

4.3

このレビューはネタバレを含みます

ついに完結、ガーディアンズ。
頭っから爪先まで、全てが最高の最終回。この凄すぎるシリーズを作ったジェームズ・ガンという男を見出したというだけでも、MCUが映画界に果たした功績はとてつもなく大きい。

なんともうまくこの映画を言い表す言葉がない。「ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー」というものを形容した映画。この映画の持つパワーの前に、徹頭追尾すべてが素晴らしいし美しかったと繰り返すしかできない。
vol.1で、まだバラバラだった銀河の落ちこぼれたちが、長い旅を経て各々に変わっていく、成長していく姿、その集大成。全員にちゃんと見せ場があって、押し付けがましくない程度に泣かせてくる。ロケットの過去を知った今では、もう過去作をこれまでと同じ目では見れない。インフィニティ・ウォーで、目の前でグルートが消えていくのを見るしか出来なかったロケットのことを思うとそれだけで泣けてしまうよ。恐ろしい映画だ。


アクションも良かったですね。ずっと見ていたかった。それぞれの持ち味を活かしつつ、ダンスのように息の合った共闘がエモ。そんな中で個のチカラだけで戦うガモーラももちろん良かった。

ハイ・エボリューショナリーさん、めちゃくちゃ強くてめちゃくちゃ頭いいキャラなのに、意味不明なほどの癇癪持ちで感情だけで全部決めるの、絶対上司にしたくない男すぎて笑った。演じている人の勢い、体中の体液を迸らせながら怒り狂ってるのが本当に「狂気」というのがピッタリで、良かった。
俺の好きなエリザベス・デビッキさん、今回もデカくて金ピカで美しい。存在感ありすぎて、アダムよりよっぽど超越者の佇まい。もっと見たかった。

GOTGといえばサントラ。もう、流れる曲がただのBGM以上の意味を持っているのはいつもだけど、今回はほんとに一曲一曲ここで流すか〜!みたいなエモさに満ちていて、いやーミッドクレジットにはやられましたね。
いい意味でガーディアンズらしい、至極の一品。
笑えて泣けて熱くなる。映画を通してこれだけ人の心を揺さぶれるジェームズ・ガンは、きっとDCでも成功するだろう。そしていつかその先で、ジェームズ・ガンが本当に作りたいと思った映画を作るのを観たい。

ガーディアンズは永遠に。全員大好きだ、俺も愛してるぜ!
おいなり

おいなり