パンフレット

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3のパンフレットのレビュー・感想・評価

5.0
字幕翻訳は、林完治
パンフレットは990円

日本公開日は2023年05月03日
米国公開日は2023年05月03日

客層:男性1人客約6割
客入り:約2割

完璧です。前評判もあり、かなり期待値は高かったが、自分としては少し懐疑的だった。最近のMCUが、割と供給過多で、面白いけど、どうしても、大きな流れの中にあると見えていたし、それでいて、そこまで思い入れもないロケットが主軸らしいと聞いていたので、これも自分の中での期待値に歯止めをかけてた。しかし、いざ、観たら、前評判は嘘ではなかった。見事なGoTGサーガの最終作として機能していた。以降どうなるかわからないし、また、続編をと期待したいファンもいるかもしれないが、それでも自分にとっては綺麗な流れの作品であった。少し抑え気味の期待だったからか、軽く超えていったのも良かったのかもしれない。

まさかロケットのオリジンストーリーが、琴線に触れるとは思わなかった。思い返してみても、やっぱり良い内容。

こうして考えると、確かにGoTGはMCU作品だが、結構、切り離されているとも言える。本軸の方ではマルチバース関連がごりごりと進行中だが、こっちは宇宙での話で全く影響が垣間見えない。それが良かったのだと思う。

ヴィランも良かった。いわゆるマッドサイエンティストで、今までに比べたら、見劣りするかなと思ってたけど、そんなことはない。狂キャラらしい展開もあり、非常にシンプルで気に入りました。その配下も含めて、良いアクセントになった。そういや、アダム・ウォーロックは、巨神兵だった。エリザベス・デヴィッキはちょっと小物感出てたけど。ヴィラン側が複数の勢力と言う展開は悪くない。

カウンター・アースに関しては、のび太のアニマルプラネットが思い浮かんだ。リアル版と言ったところか。


意外な終わり方な気もしなくはないけど、語るべき話もないなら、必要充分だと思う。ジェームス・ガンならDCの方も復興出来るのではないかと期待せずにはいられない。

今作で、MCU一番のチームになったと思う。正直、今までの展開を考えると信じられないぐらいだが、それこそ今までの流れがあってこその今作なのだとも思う。

本当に、この手のヒーロー映画では感動させるのは難しいと言う考えが覆されたし、思いもよらなかった。

みんな、観て!と言わずにはいられない。興収に貢献することで、ぜひマーベル映画のプロモーションで俳優陣に来日してもらいたい。そこだけは、今回の作品での惜しい点。

2023年は、近年稀に見る洋画の当たり年だと思う。


05/08/Mon/2023/545 No.14