このレビューはネタバレを含みます
最初から最後まで本当にずっと、後一歩で大声を上げてしまうんじゃないかってくらい泣きじゃくりすぎて、もう見終わった後何が何だか訳がわからなくなってしまった。
見て感じたことを残しておきたいから思ったままに色々書くけど、あまりにも激キモ私情私怨大爆発すぎて訳分からないクソキモポエムを延々書いてしまう気しかしないよ〜😭書くけど
MCU作品の宿命として、どうしてもユニバースの流れの中に取り込まれてしまい１つのシリーズ、映画として見た時にどうにもぐちゃっとなってしまうことがあるなと思う。MCUというとてつもなく大きな世界の中にあるからこそ面白いし観客側としても心躍ることが多々あるのだけど、時にそこに関わることによって作品の独立した魅力が失われてしまっているのを感じた時何とも言えない気持ちになる。今までそう感じた作品がいくつかあった。
このGotGというシリーズも2までは割と独立していたけれど、IW、そしてEGというMCU史上最も大きな転換点で大きな流れの中に合流した。自分個人としては、この合流がGotGにとって良かったとは到底感じられなかった。(ガモーラとネビュラがサノスの娘である以上、密接に関わらないわけにはいかないのは仕方がないとは思っている。)そもそも自分はEGが作品として全く好きではない。GotGに限らず今後のMCUにとって死ぬほど大切なあの作品の中で、全体の流れを作るために蔑ろに描かれて大切にされず駒にされたシリーズやキャラクターが山ほどいると個人的に感じてしまったので。
だから、あの(あくまで私の中では)悪夢だったEGを経てのシリーズ最終作、一体あそこからどんな作品を作るんだ、あそこからあの最高だったGotGに立て直すなんて到底できないだろう、と正直見るまでは期待なんて全くできなかった。
実際そのEG以降のMCUに対しての期待値の低さと自分自身の熱量の低下により公開1ヶ月後にようやく鑑賞となった訳だけど、まさか、まさか、1も2もIWとEGであったことも全部ちゃんとひっくるめて、そしてそれを軽く飛び越して、こんなにも全てへの愛に溢れた史上最高の作品を観られるなんて。
本当に、本当に、今までGotGに関わってきた全てのキャラクター、全ての事象、全ての気持ちへの愛に溢れかえっていた。ロケットに主軸を置いたストーリーではあったものの、本当にしっかりと全てのキャラクターにスポットを当てて、寄り添っている。誰も蔑ろにしない。全員ちゃんと大切にする。今までこのシリーズに関わってきた全てのキャラクターたちが、今まで経験してきた全ての出来事をちゃんと通って、その時を過ごし生きてきて色んなことを感じて、時に変化し、成長し、また時にずっと変わらずに過ごしてきて今、ここにいるということが、全くわざとらしくもなくさも当たり前かのようにこちらに伝わってくる。それを観客に伝えることがどれだけ難しいことだろうと思うのに。そんなことは大前提ですけど？と言うくらい当たり前に伝えてくれた。もうそれだけで、この作品は最高なのだ。
今まで自分の生い立ちや過ごしてきた日々をあまり語ることがなかったロケットの、生まれてきた理由。1作目から大好きだったのに、それを軽々超えてこんなにももっともっともっと大好きにさせてくれるなんて！もちろんハイ・エボリューショナリー氏が彼にしたことは到底許せませんが、それでもロケットが今のロケットになるのにこれ以上の生い立ちはないと思った。そもそも今作はロケットを救う為、というある意味非常に分かりやすい動機から話が始まっている。彼を救う為にみんなが全力を尽くして、助かったと知った時にみんなが心から安堵して喜んで。彼がそんな最高の仲間達と共に生きていて、めちゃくちゃ愛されて過ごしていることに、本当に本当に良かったと、一切合切関係のない観客こと自分は心から思いました。御託はいらない、本当に最高だよロケット・ラクーン！心から、大好きだ！
ネビュラも、初登場時からずっと大好きなキャラクターの1人。自分が許せず、姉も父も許せず、全てを死ぬほど憎んでいるのに同時に沢山の愛情も憧れも捨てきれずにもがきながら生きている彼女が大好きだった。そのネビュラが、あんなに自分の良い感情も悪い感情も曝け出して、心から仲間を想って、あんなに楽しそうに笑う姿が見られる日が来るなんて誰が想像したよ！！GotGの掲げる「誰でも変わることができる」「どんな奴も人生やり直せる」というテーマ、まさに彼女がそうなった1人だ。本当に、あんな楽しげに踊って笑うネビュラを見ることができて本当に心から幸せだった。さっきもロケットに同じこと言った気がするけど、前よりもっともっとネビュラのことが大好きになった。最高！ありがとう！
登場時から大好きなキャラといえばもう1人、マンティス！彼女は、良い意味でずっと変わらず過ごしてきたんだなと思った。全ての生物に対して優しく歩み寄る心を持ち、お茶目で可愛い、最高のマンティスのままでずっといてくれたんだなと。ドラックスとの緩やかであたたかくて楽しい空気感も健在。バカもいい加減にしろと怒られるドラックスに、確かにバカだけど彼にはこんな良いところが沢山ある。こんなにも素敵な人なんだと真っ直ぐに言える、人の良いところを沢山見つけて寄り添い愛することができるマンティスが心から大好き。自分も、人間誰しも良いところも悪いところもあるもの、なるべく全ての人の良いところを見つけて人を否定せず生きたい、と思いながら毎日過ごしている。(そうなれない時も沢山あるけど！)だから、彼女がそうやって全ての人、全ての生き物の良いところを見つけ理解しようとするスタンスで生きて、みんなを肯定して生きている姿が本当に素晴らしいと心から思ったし、その彼女の生き方が作中で肯定されていることが本当に嬉しかったし、改めて自分もそうでありたいと強く思った。そんな彼女が自分の道を見つけたいと大切な場所から羽ばたいて行ったのも、寂しいけれど嬉しくもあった。自分もそうやって自分らしく生きていける気がするパワーを貰えたから。大変烏滸がましいけど少しだけ自分を重ねて見てしまっている部分もあるのかも？しれない。マンティスが最高なマンティスのままでいてくれて本当にありがとう！だけどこのままお別れじゃどうしても寂しいから、今後またもっと素敵になって戻ってきてくれることを心から祈ります。
そして個人的にGotGメンツ内でIW、EGにおける最大の被害者、と思ってしまっているスタロとガモーラ。vol3制作のニュースを目にする度、マジでガモーラの件どないすんねん、とかずっと思っていたけど、MCUにおける設定と常識をわざとらしくなくサラッと使って、ご都合主義に持ち込むこともなく、かといって蔑ろにすることも決してなく、こんなに綺麗な形で見せてくれるとは。ガモーラを失い失意の底にいたスタロが、あのガモーラと出会い過去を乗り越えていく。EGで色々な意味で蔑ろにされ描かれなかった(と個人的に感じた)スタロが、ここに全部あった。俺らの知ってるピータークイルだ！と思った。とてもシンプルなことだけど、もう一度ちゃんとガモーラと会わせてくれてありがとう。スタロがスタロらしく在る姿を見せてくれてありがとう、と心から思う。
もう本当に書き出したらキリがないけれど、どんな姿になっても愛しくて最高なロケットの相棒グルートも、ずっと変わらずマイペースで最高な父親だったドラックスも、ヨンドゥとクラグリンも、ウォーロックも、みんなみんなみんな最高に愛しくてクールだった！全てのキャラクターへの愛に溢れている作品だからこそ、見ている自分も全てのキャラクターたちが今まで以上に愛しくて大好きで堪らなくなった。ここまできちんと全てのキャラクターに寄り添いつつストーリーを展開しながら、今までのコメディタッチでちょっぴりブラックユーモアなテイストは全く失わず、最高に痛快で超絶カッコいいアクションシーンまであって、最初っからエンドロールまでこんな完璧で最高の作品への愛に溢れた映画を撮ったジェームズガンに、心からありがとうと言いたい。もうそれに尽きる、本当にそれしかない！一時期色々と騒動のあったガン監督が、「みんな違ってみんな最高にいかしてる。クソ野郎でも過ちを認めて立ち上がれば変わることができる、人生はいつだって何度だってやり直せる。どんな奴だって愛を知ることができて、大切なものを見つけることができる。家族と出会える。」という最高なテーマを掲げたGotGのシリーズ最終作を、こんな最高な形で撮ったということに、もうとてつもない意味を感じる。
作品の内容自体も、そもそもこの激アツな作品がこの世に存在していることも、全部が最高で仕方ない。今までの人生で見てきた映画の中でも5本の指に入るんじゃないかと思っちゃうくらい好きだ、と思えたし、こんなにエンタメに力を貰ったのは久しぶりだった。見終えた後自分が実際生きている世界が今まで見ていた愛に溢れたあの世界じゃないことにとてつもない絶望を感じそうになったけど、まずは自分から、愛をもって全ての人や物事に接しよう、そしたらきっとちょっとだけでもあんな風に愛のある世界が自分の周りに広がるかもしれない。マジでクソキモポエムバカですみませんって感じだけど、そんな風に思えたことが嬉しかった。最近諸事情で生きてるのがマジでかなりしんどかったので、余計。もうちょっと自分の力で人生楽しく生きていけるかもって思えた、それが嬉しい。何度も何度も同じことを言ってしまうけど、MCU作品としてもGotGシリーズ最終作としてもただ一本の映画としても、最高の作品をありがとうガン監督！そしてありがとうファッキンガーディアンズオブギャラクシー！！マジでずっとクソキモポエマーでごめん！！これ書いててもずっとずっと、涙が止まらなくて、幸せだ〜！！
でもさ、これでお別れなんてやっぱり死ぬほど寂しいから、GotGのみんなたちがまたどこかでチラッと顔出すだけでも帰ってきてくれることを心から待ち望んでおります！また最高なみんなが見られますように！
