ちこちゃん

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3のちこちゃんのレビュー・感想・評価

4.4
いろいろあって、レビューのアップが遅れていて、なおかつ映画を観れていない最近。

この映画も1か月以上前に鑑賞しました。
実はガーディアンズ初見の私であっても、なかなか良い映画だと思いました。
なぜか、1つは言うまでもなく多様性があること。誰一人として完璧な人はおらず、みんな出っ張りと引っ込みがあって、それがジグソーパズルのようにはまってチームになること。他者を非難せず、良いところを見つけていく、簡単なようでいて、とても難しいことが可能であるということをこの映画がみせてくれています。こうなると本当にいいと思います。他者に寛容であること、エンタメでありながら、基本的に重要なことを教えてくれています。
2つめは、やりなおすことができるということ。現代では、タイパという言葉があるぐらい時間=コストという考えが浸透しており、短期間で物事や成果を判断するので、一旦失敗すると退場になってしまうように皆が感じているように思います。それゆえ、自分の人生も短期的な視点でしか見ることができない風潮を感じます。本当は人生は長く、やり直せることも中にはあるとは思うのですが。
この映画は、人がやり直せること、またそのような仕組みを作ることができないか、という問いかけがあるように思いました。特に日本では、失敗すると非難を浴びてしまうため、失敗しないようにと少しでもリスクがあることを避けてしまうように思います。
もう少し窮屈ではない寛容な社会にならないだろうか、とこの映画を観て思った次第です。

皆それぞれ過去があり、ロケットのように、それが後悔する過去であったりするわけです。その後悔や悲しみがあるからこそ、他者の失敗や過去に対しても寛容になれるということがあり、娯楽映画でありながら、こういうことを考えさせてくれる良い映画であると思った次第です。
そして映像、劇伴さに劇場案件の映画でした。
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