ぜにげば

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3のぜにげばのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

今作がガーディアンズで一番好きだし、それによってやっぱ自分ってガーディアンズ刺さってなかったんだなと改めて実感した。
ファンの熱量とは距離がある。

1からずっと、真面目にやんなきゃ行けないのにふざけ始めたりするのが合わなかった。
スースクはそもそもが犯罪者の集まりだから真面目にできないんだな、集中出来ないんだなと理解出来て好きだったけど、ガーディアンズの面々は辛い過去がある良い奴だから、全然チューニングを合わせれない。
1~3全部最高!って思える人は、皮肉でもなんでもなく本当にチューニングを合わせる能力が高いと思う。

今作が一番好きな理由はシンプルで、3作の中で一番ギャグ以外で感動したから。
一番「シリアスに行ききってくれ」と思った作品でもあるけど、毎度の事だから慣れもあるし、最終的にみんな収まるところに収まった感じがして綺麗だった。

ギャグ以外でも気になるところはある。
「俺たちが家族だ」って血の繋がりなんか関係ないスタンスだったのに、「逃げてきた」って動機でピーターが爺の元に帰るオチは気に入らない。
「後悔しないために会いに行くけどまた戻ってくるからね」とかなら全然いいけど「逃げてた」なら今までの発言の捉え方も違うし話変わってくる。

「あなたの物語よ」とかも言わないで欲しかった。
明かすとかじゃなくて裏を表にするセリフだから野暮だと思う。

あと、ギャグとシリアスのバランスと似てるけど、殺したり殺さなかったりの基準が変。
殺さないという選択で前に進んだ感出してるけど、さっきまで気持ちよさそうに殺してたじゃんって思う。

全編通して1番良かったのはネビュラかな。
ロケットと同じ改造された身で、インフィニティウォーで一緒に生き残った人でもある。
5年2人きりで共にしただろうし、めちゃくちゃ仲は深まってるはず。
ネビュラだけずっと真面目で気持ちもめっちゃわかるし、本当に良かった。
だからこそネビュラ以外が真面目にやってない時間はイライラしちゃったけど。

回想の差し込み方とか無理やりではあったけど、ロケットの過去はかなり心にきたなぁ。
良かったって言っていいのか分からないけど、やっぱロケット最高だ。
ライラたちの造形とか、性格悪いなと思う。

泣いたし、終わり方も綺麗だったし、新キャラも好きになれたし、スッキリしたし、気になる所はあるけど面白かった。
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