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クリード 炎の宿敵のロクのレビュー・感想・評価

クリード 炎の宿敵(2018年製作の映画)
4.1
ロッキーのライバルにして親友のアポロ・クリードの息子アドニスを主人公にし大ヒットを記録した「クリード チャンプを継ぐ男」の続編が遂に登場!今回は「ロッキー4炎の友情」で父親であるアポロをリング上で殺したソ連の殺人マシーンことイワン・ドラコが復讐を果たすため父親に負けないボクサーに育てあげた息子ヴィクターを引き連れてアドニスとロッキーの前に立ちはだかるというロッキーファンなら胸アツな内容となっており、期待値高めで観ました。試合に負けたことで祖国を追われ地位も名誉も失い妻にも逃げられアポロの息子やロッキーに復讐を果たすことを生きがいにしてきたドラコ、父の期待に応えるため地獄のような特訓をくぐり抜けてきた息子ヴィクター、世界チャンピョンになったいう驕りから挫折を味わい夫として父親としての人生を歩んで行こうとするアドニス、ミッキー、ポーリー、そして最愛の妻であるエイドリアンを失い1人息子とも長年に渡り音信不通状態が続いているロッキー、「強さ」や「友情」を中心に描いていた「ロッキー」シリーズとは異なり本作では登場人物それぞれの人生の「生き方」にスポットを当てており、それがラストのボクシングファイトで一気に昇華される感動的な作品となっていて素晴らしかったです。特にドラコを演じたドルフ・ラングレンがロッキーの店を訪れて積年の恨みを語る場面での静かなる凄みとロッキーがアドニスに父親の大切さを切々と語る場面でのスタローンの心のこもった優しさには心を掴まれました。ヴィクターを演じたフロリアン・ムンテアヌもルーマニア出身の現役ヘビー級ボクサーということもあってかセリフは殆ど無かったけど暗い目でアドニスを見つめるなど印象深い表情を見せてくれて良かったです。ブリジット・ニールセンに関してはサプライズ感はあんまり無かったかな?とにもかくにも新年1発目としては大満足の作品でした!!
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