Pinkman

トゥルー・ロマンスのPinkmanのネタバレレビュー・内容・結末

トゥルー・ロマンス(1993年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

タフで、ツッパってて、無礼で、カッコいい。「監獄ロック」のエルヴィスはロックを歌い、太く短く生きて散っていく。クラレンスはそんな映画スターに憧れていた。

ロマンスが生まれるはずのないデトロイトで偶然出会った。誕生日プレゼントに贈られたのは“真実の愛”。ふたりは一晩で恋に落ちた。

相手を下に見ていると足元をすくわれるし、足もとに目を向けないと探し物は見つからない。腰抜けと取引きすればローラー・コースター並みにゲロするし、俳優なのに演じ切ることもできない。パパは銃を向けたりしないし、本物の父親は子供の命を守ってくれる。

とっさに取った行動が生死を分ける。一瞬の判断とわずかな差が運命を切り開く。あの日太く短く生きて散っていたら「エルヴィス」は誕生しなかった。

誰もふたりを引き裂くことは出来ない。二人一緒なら国境さえも越えられる。恋は人を盲目にして相手のためなら自分の命も惜しまない。この感覚が分かるのは真実のロマンスに出会えた人だけだ。ひとたびそんな機会が訪れれば、人生もロマンスも逆転できる。
映画のような「トゥルー・ロマンス」
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