後入れかやく

I am Sam アイ・アム・サムの後入れかやくのネタバレレビュー・内容・結末

I am Sam アイ・アム・サム(2001年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

 登場人物たちの心優しさが胸に沁み、みんなが一番幸せでいられる在り方を願わずにはいられない。里親の女性がルーシーのために部屋を飾り付け、本当の親のように接してあげたいと思うことも、それでもルーシーが一番望むことは何なのかに気づかざるを得ないことも、想像して共感して涙が溢れてしまった。
 サムやその友達も、「障がい者」として単純な描かれ方をされるのではなく、それぞれ個性があって、みんながルーシーを、そしてサムを愛していることが伝わってきた。描かれた人物に個性があるからこそ、完ぺきな弁護士に見えるリタがサムに救われた、と語ることの説得力が生まれる。「自分よりも完ぺきな女性」と夫が浮気していることや息子とうまく関われないことへの劣等感が彼女を泣かせても、サムがリタを「ラヴリー」と表現するように、リタはリタであるからこそ美しい。