太田康裕

ゴッズ・オウン・カントリーの太田康裕のレビュー・感想・評価

4.5
#RRT2018 にて。
田舎の小さな牧場で生きる青年ジョンが成長してゆく、とてもオーソドックスな作劇で描かれる「時代」の変化。
ジョンが変わるように牧場経営の仕方も変わるし親も変わる。
ゲイムービーとして良い話だなぁと見ていると、エンドクレジットでスタンダードサイズでスケッチされるかつての牧場経営の風景はいまや大規模牧場が勝つ時代にそれに抗っているジョンとの対比を再び思い起こさせ、だからこそ変化せざるを得ない(それは止まるということも含めた)若者へのエールでもある。
と、こうして観るとこれは「シェーン」のラストにも繋がるので「ブロークバックマウンテン」と対比されるのも納得。