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ゴッズ・オウン・カントリーのmsyのレビュー・感想・評価

4.2
ブロークバックマウンテンが非常に好きな
わたくしですが、
それは秘め事という紗がかかって
美しさと切なさが増し増しになった
芸術作品でした。

本作は、歴史絵巻のようなエンディングでも
ハッとさせられましたが
もはや秘め事ではなくて
人って収入を確保しながら
恋愛していくものであって
生活が一番大事じゃん?
賢いみんななら偏見とかもうないよね?
今更語らなくて良くない?
というサラッと熱い主張を
ぶっ込んで来はりました。
ように受け取りました。

二人で扉をあけて家の中に入った、
ただのワンシーンが雄弁。
ええもん見せてもうた…心洗われる。
これからだって、誰と誰がどうなって
何があるか分からないよ?
でもあの牧場はきっと守られる。

神=羊飼い
仔羊=キリスト
羊の群れ=人間
であれば、神の恵みの地に
神が2人いれば多分
助かる羊が増える訳です。
神さまいろいろ考えて工夫してくれる訳です。
そう。寒い子には羽織りものを。
人間のために犠牲になったキリスト、
それがこんなに分かりやすく絵になるなんてっていう感じだった。
古い書物はもう閉じていいんじゃないですか。
まずは生きていきましょう。
そんなステージでのお話でした。
人間ガンバレ。
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