ぶらぴーにょ

バイスのぶらぴーにょのレビュー・感想・評価

バイス(2018年製作の映画)
3.0
前半で副大統領に上り詰めるまで、後半で911からの出来事。
単なる伝記物ではなく、ユーモアがある編集で笑わせに来るのが監督の手腕。
個人的にダブルミーニングの足の震えがベスト演出。

2大政党制が確立しているアメリカだからこそ燃える選挙戦と有権者。エンディングのメタい有権者の反応が現実を物語っている。

副大統領という目立たないとはいえ、部活の副キャプテンとは段違い。大統領が務められなくなったら代理となるがゆえ権力が凄まじく影の支配者にも成り得る。日本にも昔キムタクを傀儡する寺尾聰がいてな。
バイデンの後ろにいるハリスは大丈夫なん??

たまたまブッシュだった時に権力が発動し、泥沼のイラク戦争へと突き進んだ。
ラストの我々に語りかけるバイスの表情はアメリカ国民にはどう映ったのだろうか。

日本でこの手のものを作ると作り手のバイアスがかかった真面目なドキュメンタリー風ばかりになる。れいわ一揆、パンケーキ、小川淳也、新聞記者。
ある意味大怪獣が政治風刺コメディとして成立していたのかもしれない。