基本こういう事実をコメディ風にした作風あまり得意じゃないんですが、(現実に起きた暗い事実を面白おかしく風刺しながら語る映画、中途半端な知識で見るとどこまで信じていいのかわからなくなる節があるので、ジョークとメッセージの境がわからなくなるんですよね)モリーナのカメオ出演のシーン見たさに見ました。
とにかくキャストが豪華。
あのダークヒーローのクリスチャン・ベイルがどんどん太って二重アゴになって……別人になっていく。それだけですごいってなりました。
内容はやはりイラク戦争のこととか、ブッシュ政権、オバマ政権の実際の映像も流しながら、上手くコメディのクッションを入れつつ、辛辣に語っていく感じ。
アメリカの当時の政治事情そこまで詳しくないので、似たような作品で、ジョー目当てで見た、DEATH TO 2020よりも見づらい印象でした。
改めてサムロックウェル好きですわ〜。
しかし何故ブッシュの息子にこの彼？と思ったら、頼りない、操り人形感を出したいが故のキャスティングか！！と。
キャスティングはさすがといった布陣。
モリーナのカメオ出演シーンもまたすごくブラックジョークの効いたシーンで、色んな法律の改変などの、悪質なメニューを笑顔で運んできて一つ一つ提案するウェイター……よく大富豪の役とか悪役を演じることの多いモリーナだからこその凄みがあった……。
彼のお芝居に関しては見る価値あり！という感じで。
どこの国でも政治の闇はあると思うけど、やっぱこう言う作品は勉強不足だとメッセージを間違って受け取っちゃいそうで、見るのが怖いなと思いました。
今の世の中もなかなかだと思うし、しっかり自分自身でも情報を入れて勉強せねばと改めて思わせてくれる映画でした。
