ゆき

こはくのゆきのレビュー・感想・評価

こはく(2019年製作の映画)
3.5
幻想

父親と同じ道を選んだ弟と、嘘で自分を守る兄。
幸せを目の間に自身を持てず揺らぐ弟に、タイムリーに届く父に関する知らせ。
井浦新の繊細で虚ろな表情と、繕うように周りを騙す大橋彰の言葉のバランスが印象的。
あきら100%というキャラクターへの色眼鏡が払しょくされる一作。
終始しっとりとした時間が流れ、二人の役者に見惚れる作品でした。

×××
父親の残したガラス細工工場を継いだ弟。虚言癖のある兄が幼い頃に生き別れた父親を見たと言い出した。同時に妻の妊娠を知った弟は父親という存在を追っていることに気付き、兄と共に父を探しはじめる。
ゆき

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