たーぼーん

ヴィヴィアン・ウエストウッド 最強のエレガンスのたーぼーんのレビュー・感想・評価

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いや、これはこれまでにもまして最近特に音楽ドキュメンタリーのエントリーを強化している塚口サンサン劇場でこそ上映しないといけない番外編的作品である。
ワーキングクラス・ヒーローを一定数輩出してきた英国の労働福祉・教育政策の最終盤に台頭した想定外のアート&ビジネスのスーパースターがヴィヴィアンである。
ドキュメント中に説明されている様に、ただひたすら才能を頼りにひとつの事だけを追っかけているのではなく、個人的挫折もあり、時代に翻弄もされ、また世界的社会的課題にも目配りせずにはいられない。
ブランドが独占的地位を保ち続けている事は凄いが永続する事とは限らない。しかし一見なんじゃこれって感じの勢い任せの製品群に見えても、実際にはブランドも彼女自身も、実はとても深みを感じさせるものであるという事である。
カンパニーの舞台裏のリアルさもなかなかいい感じで覗けている。