さささささ　3人しかこの名作を観てないという悲劇😭
日本だと上映してないのかな🎥


現代アイルランドの社会問題（貧困、差別、アルコール、宗教、教会、人身売買）がこれでもかと詰まってるのでかなり重い（でもさっきWikipedia観たらWill Poulter出てた）。

最後の悲鳴と運転のシーンがすごく印象に残ってて、もう数年前に見た映画なのに忘れられない。そんな映画あんまりない。ということで星5！

『デトロイト』で久しぶりにウィル・ポールターの(役者としての)活躍が嬉しくなったので、輸入版DVDを買い漁るときにいくつかピックアップ購入して鑑賞。
(結局そんなに出番無かったけれど)

大好きなトニ・コレットが出演で、これまた個人的には大好きな役どころとして(今作ではアル中の)"ダメ母役"だしいいかも……と思ったけど、"貧困"がテーマの超真面目で重くてズーンと来ちゃう映画でした。(トニ・コレットはちょっとコメディー系の演出の方がいいと思うんだな)

それでもラストに細やかな希望が垣間見られるから……仮にダルデンヌ兄弟が撮ったならもっといろいろできた気がする。

ジャック・レイナー、トニ・コレットが母息子を演じる労働者階級のドラマ。
ウィル・ポールターも出ていて、後にこの三人アリ・アスターの映画に出てるな…とか思いつつ見たが、まぁしんどい生活のドラマだった。

父不在、アル中の母、ダウン症の弟、主人公ジョンは昼間は母と弟の面倒を見て、夜はタクシー運転手として稼がなければならない(ジョンはいつ寝てるんだ？という疑問がつきまとう)。

母に立ち直ってほしい、昔の母に戻ってほしい、そんなジョンの想いをよそに、酒を飲んでしまう母ジェーン。二人の姿を見るのがツラい。
母には母の悩みがありアルコールに逃げてしまったのだろうけど、だからって放っておくわけにはいかず。

どうにもならず、仕事はキツくて「もう無理だ！」って投げ出したくなるのもすごくわかる。

この親子はまだそこまで老いてないけど、これがもっと歳取って今度は老老介護になっていくことを考えると、希望は見えて前向きな終わり方をするが、なかなかにキツい現実はまだまだ続くと思って何とも言えない気分になった。