なすび

父、帰るのなすびのネタバレレビュー・内容・結末

父、帰る(2003年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

めっちゃおもろい。ズビャギンツェフ好きかもしれん、これから新作要チェックだ。

突然帰ってきた父vs兄と弟。特に弟が超絶反抗的で、強権的な父親に歯向かうは口答えするわ。これ私の弟やん!!笑 と思って大爆笑だった。私はこのお兄ちゃんと同じような感じで場を丸く収めようと親に逆らわないタイプだったけどうちの弟はまぁ何やかにやと親と衝突していて、呆れる半分羨ましかった。こんなに自分の不満をストレートに表現できるのすごい。恐れより感情の爆発が先走るの。とにかく、そういう弟あるある親あるある兄弟あるあるみたいな楽しさがまず一点!

そして、物語が終始謎に包まれている。なぜ?の答えが一切与えられない。なぜ父は突然帰ってきたのか?どこから帰ってきたのか?父の言う用事とはなんだったのか?誰に電話をかけていたのか?そして最後、なぜ写真から父は消えた…?
考え始めるとキリがないくらい質問が浮かんでくる。さらに最初に父の写真が挟まれていた本の挿絵の意味とは?最初と終わりで父は同じポーズ、仰向けに寝ている、をとるのはなぜなのか…気になる、気になる!みんなでズビャギンツェフの映画について話し合いたい!!!

ママやたら美人。
なすび

なすび