このレビューはネタバレを含みます
12年間不在だった父親が突然帰ってくる
兄弟は顔も覚えてなかった父と小旅行に行くことになり戸惑いながらも嬉しい気持ちになる
父親の12年間の失踪理由、威圧的な言動、何故島へ行くのか、何もかもわからないまま進みます
どこかで答え合わせがあるのかと思って観ていったけど結局全て謎のままでした
ただ父親の厳しい教えは後半のある出来事の後とても役に立ったのでその回収はおおっとなりました
父親の言いなりだった長男や冒頭で海に飛び込めなかった次男の後半の行動を見ると父親が息子たちを一人前にするために戻ってきたのかもしれません
そこに確かに愛はありました
最初に父親が登場するのが宗教画のキリストのようにベッドに横たわるシーンだったので多分聖書のエピソードになぞらえた話なんだろうなとは思いました
子どもたちは父親の考えてることは最初はわからなくて後になって愛を知る、という話なのかと思います
もしかしたら最後に復活するんじゃないかと思いながら観てました
これはもっと考えてみたいし何よりこの監督の風景描写が美しくてとても好きなのでまた観ようと思います