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愛しのアイリーンのwoosのレビュー・感想・評価

愛しのアイリーン(2018年製作の映画)
4.2
TOHOシネマズシャンテにて鑑賞。
2018年新作劇場鑑賞80作目。
客席は5割くらい。
テーマ「あんたの愛だとか幸せだとかと、こっちのは違うんだよ」
今週のウォッチ作品。

[全体として]
TBSラジオ「東京ポッド許可局」でプチ鹿島さんが紹介していた「フィリピンパブ嬢の社会学」という本を前に読んだ事があって、それを読んでいたおかげで、より立体的にこの映画を観れた気がする。(オススメ図書です。)
因みに原作は未読。
田舎のダークサイドが満載で、新潟で撮影したらしいが、うちの地元とそんなに変わんないのでそれが余計に嫌な思いにさせられる。
東京に住んでて良かったと思うのはこういう所だという事柄が沢山出てきた。

[良かったところ]
役者さんの演技が皆素晴らしくて、本当に嫌な気分になった。特に主演の安田顕さんの内面に抱えながらも抑えていたクズの部分が、段々タガが外れて剥き出しになっていく様子は、いい人なんてこの世に居ないんじゃないか?という気になるし、ヒロインのフィリピン人嫁役のナッツ・シトイさんはめちゃくちゃ感情表現の演技が上手かった。
キャスティングも凄くて、知ってる役者さんもいれば、誰?この人っていう人に至るまで、かなりハマった役になっていて、驚かされた。
あのまま田舎にいたら俺もひょっとしたらこうなっていたんだろうか?いや、あそこまでは流石に無いと信じたい。。
救いは多分あったんだろうが、ちょっと引きずるような嫌さだなぁ。
いやー主人公はマジガチクズだったなぁ。。

[気になったところ]
アイリーンの本音がもうちょっと分かるような描写があると良かったかも、多分揺れ動いているから、黒と思っている時もあれば白と思っている時もあるんだろうし、その辺難しいかもしれないが。


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オススメですが、誰に進めれば良いのか。。
あ、吉田監督の中で「ヒメアノ〜ル」とか「犬猿」が面白いと思った人にはオススメです!
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