女悪役を憎たらしいと思わせた点は成功
シンプルと言えば聞こえはいいがアホな老上院議員の呆れるほど杜撰な殺人が事の発端。
だから何ら問題なく逮捕されるだろうと誰しも思うだろうが、そこが米国という硬直社会の悪しき面ということなのか、議員と被害者の足取りとスカーフという遺留品的には議員が重要容疑者として聴取・勾留されてもよさそうなのにそうならない。
しかし決定的なカメラ映像があったおかげで正式に起訴できることにはなった。ところが、そのビデオさえなければ起訴を免れるという理由で、担当FBI職員の家族を人質に取り証拠のビデオ録画を消去させようと議員側が画策。
担当女性職員とその家族は一体どうなるのか?・・・
という馬鹿馬鹿しくなるようなストーリー。でもそれが米国政治家のもつ力ということでもあるのだろう。
展開的には飛行機に乗り込み女FBI職員を脅迫する女悪役が秀逸。見ているこちらが「なんちゅう憎たらしい女だ」と思う程彼女は役にはまりきっていた。仮に彼女がFBI職員に位負けするようなキャラだったら本作は駄作まっしぐらになったに違いない。
というわけで彼女の太々しさに星二つ。
後のストーリーはどうでもいいと言いたいが、FBI職員がログインして消去した録画ビデオの件はどうなったかどうも私は見逃してしまったようだが結局無事だったのかな?
家族は無事だったからまぁいいか。笑
※1.7倍速は本作には早すぎたみたい・・・
002011