全く合わなかった。ここ数年でワースト。大学の映研部が作りそうな感じ。厳しくてゴメン。
とりあえずは観客の感性に訴えないと成立しない作品なので、カメラと照明がもっと映画を引っ張って欲しかった。この画では観ている観客はついていけなくなる。安いテレビドラマのような質感と照明でゲンナリする。
後ピンになってるカットが数カットあったが、これは狙い? 子供の卒業式を撮影するお父さんカメラじゃないんだから…。螺旋階段の手持ち撮影も意味不明。主人公の気持ちの揺れを表現とかだったら、あの画からは微塵も感じる事ができない。病院の廊下縦構図の揺れも同様。そんなカットが多すぎる。一部モノクロ化も全く効いてない。
自分の写真を気に入って撮影依頼をしてきた人に「なぜモノクロフィルムなんですか?」本当の写真家はこんな愚かな質問をしない。
寝たきりの母、女性性器、出産、セックス、色々からめて表現しようとしている監督の死生観が全く伝わってこない。なんか上っ面なめてる感じで深みを感じない…厳しいけど…。段取りのセリフとシーン展開で2時間観てるのが辛かった。
