Filmarksの試写会にて、鑑賞しました。(人生初試写会、嬉しかったです。ありがとうございました!)
試写会で観たから好評するわけではなく、序盤からずっと、本当に映画が好きで、今まで映画(活動写真)に携わってきた人間を尊敬していないと、こんな風には作れなかっただろうなと感じた為、『映画』という媒体が好きな方に非常にオススメしたい作品だと思いました。『役者』というものが好きな方にもオススメします。
タイトルでわかる、活動弁士の話だと。だがしかし、活動弁士ってなんぞや?という方の方が多いことでしょう。
活動弁士や他の技術者について知ってほしい・残したいという気持ちもあってこの作品が作られたのかもしれませんし、本作が後世に残っていったらいいなと心から思いますが、あえて言うならば、映画好きさんにこそ観ていただきたい作品でもあります。胸熱体験が出来るかと!(笑)
活動弁士はもちろん、楽士も、映写技師も、呼び込みも、全部エンターテイメントを作り出した技術者であって、全てが繋がっていなければ、今日の『映画』はなかったのだろうと思います。
終盤には、活動弁士が、声を必要とする仕事の幅を広げたのじゃないかなと思ったりしました。芸人、声優、ラジオDJ etc…
個人的に明治・大正時代がめちゃくちゃに好きなので、最初の"東映"の文字から既にいい味が出ていて興奮しました。故に、終始楽しかったのもあります(笑)。
あと、映写技師が描かれていたのがシビれました。職人魂で、さらっと常人じゃ出来ない事やってるのです、裏で。カッコイイ以外の何ものでもない。
そして、本作で一番シビれた役者さんは音尾さんです。凄いです。感心しきりでした。しかし、台詞量や立ち回りなど、皆さんから役者魂を感じました。二重の意味で『役者』の素晴らしさがわかりました。
映画に興味がないとしても、大正時代のものが好きな方や、歌舞伎が好きな方も興奮できるかもしれません。
あと、作中に出てくる無声映画の役者さんもよーく観てみてください。あれ…?この役者さん…あの人?!の瞬間があるかもしれません。