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カツベン!のtoshiのレビュー・感想・評価

カツベン!(2019年製作の映画)
4.1
我が国では真のサイレント映画は存在しないそうです。何故なら活動弁士が居たからだそうで・・・。
そんな活動弁士達のお話。楽しませていただきました。
楽しめたのはご出演の役者さん達のおかげが第一です。皆さん素晴らしかった。
なかでも主演の成田凌さんは特に素晴らしかったです。成田さんは本当に凄い役者に化けてしまったと思っています。成田さん演じる活動弁士の俊太郎は、ある事情で永尾というヤクザに使われ詐欺まがいな事を繰り返していたので、あんまり活動弁士のシーンって盛り込まれていないのかなぁと思いきや・・・。兎に角活動弁士のシーンは凄かった、素晴らしかったです。
脇を固める全ての役者さん達も素晴らしかったです。でももう少し竹中直人さんにはアドリブで暴れて欲しかったです。あまりにもアドリブで周りの役者さんを笑わせるので周防監督が控えてとお願いしたとか・・・。
また青木館のライバルでタチバナ館の館主橘を演じた小日向文世さん。この橘という男はヤクザなんですが、普段はニコニコ。でも裏ではとんでもない顔を持っていて・・・。小日向さんてこういう役をやらせるととんでもなくハマります。竹中さんではないですが、顔は笑っているけど怒っているリアルな人です。

フォローワー様でありますトムトム様がラストのドタバタ劇がマイナスとレビューでお書きになっていましたが、あのシーンは私もちょっとキツかったです。ある意味ホントにドタバタでしていて、何かイラッとさせられましたw
素晴らしい作品でしたが個人的にはそこがマイナス点でした。
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