ガラムマサラ

来るのガラムマサラのレビュー・感想・評価

来る(2018年製作の映画)
3.8
人の闇が深い!


まず冒頭で田舎の親族あるあるのような集い。
明るいようでその笑顔に隠す気持ちが見え隠れする居心地の悪さに微かに悲鳴を上げる胃。

この時点で観ていて気持ち悪いんですがその後も幸せそうな一幕に必ず存在する心の闇の陰が付いて回って素直に喜べるシーンが皆無です。

そして怪異が始まってからが本番!
迫りくる”アレ”の恐怖とその容赦の無さに追いつめられる登場人物。
そして噴き出す人間の本性!

これがえぐいというかなんというか、登場人物の8割が気持ち悪いですね!!
この人間の闇の部分を煮詰めた人間模様は観ていて「うわぁ」となること間違いないです。
ぶっちゃけ引きます。
”アレ”の狡猾さも相まって色々「うわぁ」となります。

でも怖いかというとそこまででもなく、しかし観ていてキツイ。
別のベクトルからホラーを攻めてきていて新鮮でしたね。

間違いなくエンターテインメントしていて始まりから終わりまで飽きずに楽しめました!