このレビューはネタバレを含みます
ホラーが苦手なので、終始暗い映画は怖い。
脅かす怖さとかにビビりまくって物語が入ってこないのは、アリ・アスターを楽しむ上で勿体無いなと思ったので、全ての成り行きと微妙な驚かせポイントをちゃんと把握した上で細かく見たいなと思った。きっとしばらく見ないけど。
家族のコミュニケーションのもつれを軸にしているかと思いきや、悪魔信者たちによる壮大な継承者創生計画の話。
タイトルの「ヘレディタリー」は、精神病の継承ではなく、ペイモン継承のことだったとは。
パラモンを呼び寄せる黒魔術など、超人的ないわゆるホラーの要素も多く、そういった意味ではミッドサマーのほうがより「人間の怖さ」が煮詰まっていたなと思った。
オープニングでミニチュアハウスが実際の住居になるところ、思えば終始誰かに(カルト信者たち)操られている構図の壮大な伏線だった。