このレビューはネタバレを含みます
いや〜
アリ・アスター監督だいすき!!!
ミッドサマーは「生きてる人間怖いね〜、北欧因習村怖いね〜」だったけど、
これはオカルトと「生きてる人間怖い」が融合していてよかった。お母さんの夢遊病描写が現実と夢をぐちゃぐちゃに混ぜてて、誰の視点か分かりにくくなっていたのが混沌としていてよかった。
ちょっと残念だったのはオーブがCG臭すぎたことかな…ミッドサマーではマリファナを吸った時の木々の揺らぎ方に定評があっただけにそこだけ惜しいなと思っちゃった。あと、妹の首チョンパに関わっておいて一晩知らん振りしたピーターに何も裁きが下りてないのは?警察沙汰にならなかったのかな?事情は聴かれたけど事故扱いになったのかな…お母さんが降霊術を「1人で20分前に試した」っていうのもそのシーンが飛ばされてるから一瞬分かりにくかったな…
でもそんなモヤモヤを打ち消すくらいには好きな映画
グロシーンで言うと、妹のチャーリーが首チョンパされたあと、アリが這っているドアップは見応えがあった。あとはお母さんが最後自分の首をメッタ刺しするところはリズム感がよくて笑っちゃった。
おばあさんがピーターを産むように強制したり育てたがったのは、悪魔大王を降ろしたかったからなのね〜…そこはピーター、可哀想に…
お母さん、妹のチャーリーを差し出したって言ってたけど、おばあさんの教祖的立場をチャーリーが「継承」ということなのかな?ずっとおばあさんからお母さんへ継承、だと思ってたけど多分継承したのはチャーリーだよね。おばあさんや信者たちにとってチャーリーの死は想定外だったのかな…?チャーリー使ってピーターに悪魔降ろそうと思ってたのに何してくれとんねん!計画狂ったやろがい!って感じなのかな?それともすべて計画通り…?
お母さんが自助会に参加しなかったら、ジェーンはどうアプローチするつもりだったのかな?最初の方で降霊術のチラシ、ポストに入ってたと思うけどあれは信者の誰かが?
お母さん、チャーリーの事故現場をミニチュアで再現しててお父さんにたしなめられていたけど、あれはお母さんなりの心の守り方なんだろうなとは思った。全然違う話だけど、震災を受けた子どもたちが「地震ごっこ」「津波ごっこ」をすることがあって、それは自分で消化できないショッキングな出来事を遊びの中で追体験することで消化して、自分の心を守る(だから咎めたり止めちゃだめ)ということを聞いたことがある。そういうことなのかな…?でも確かに車を運転してたのはピーターな訳だし、母親として配慮は必要よね。何はともあれ、一番かわいそうなのはお父さんですね…
悪魔信仰について調べたり勉強したくなったので良い本探そうと思います。