鑑賞中とにかく、不安、不信、不穏、不満、など様々なネガティブな感情に襲われ続ける。
オープニングからの流れは秀逸で、一気に物語に放り投げられる事を拒めない。
音楽、演出、演技がさらに観るものの神経をどんどんと逆撫でしていく。
とにかく物語が今どうなってるのか?、自分が今何を観ているのか重視わからないままどんどんと話は加速していく。
その力量は圧倒的ではあるが、刺激的だった音楽使いやジワジワと首を絞めてくるサスペンスが同じテンポ感でずっと続くので、展開が畳み掛ける後半に於いて食傷気味になったのが正直な感想。
かなりの腕力を持った作品ではあるが、力こぶを見せられ過ぎてウンザリ感をかなり覚えたのが正直な印象。
そうでなければ、あのラストにはもっと恍惚とさせられたのに。
残念。