薄

5時から7時までのクレオの薄のレビュー・感想・評価

5時から7時までのクレオ(1961年製作の映画)
3.1
癌の検査結果を待つ女性クレオの5時から7時までを追う映画。

癌=死に対するものだと思っていたクレオの恐れや不安がもっと大きいもの=自分という存在の空虚さだと分かり始めてからはグッと引き込まれた。もう1つの代表作「幸福」もそうだけど、この監督のテーマの据え方と冷静な語り口は独特で面白いし考えさせられる。

映像にも工夫があって楽しい。夏の日差しに照らされる街もクレオも綺麗だった。
薄