若さ 美貌 成功、お金。
ほぼすべて手にしていいるのに 病への不安を理由にすべてに不満な主人公。
アントワネットのようでもあり クレオパトラのようでもある。クレオという名前もおそらくそこから。童話に出てくる高慢な姫を思わせる。
ヒロインは"感じの悪い人"でしかなく感情移入出来ない。それもあって前に見たときは寝ちゃったんだろうなー
対して、周りの働く女性達やミュージシャンたちは魅力的。後半 ヒロインが街歩きしてからが俄然面白くなる。ウィキペディアを日本語訳して読んだら面白かった。
撮影はロブグリエを感じさせる箇所多数。水平移動、垂直移動。影響、あると思う。長回しでずっとピントがあっている撮影や技術も、当時としては最先端だったのでは、と考えると面白みが増す。
オープニングはカラーで、おぉーーっとなった。新鮮。無声映画部分はゴダール他、アルファビルの面々が出ていて豪華。
全編がラストの感情の高まりのためにある ちよっと冗長にも思える90分。でもそこに意味がある。ラストでじわっと広がるあたたかさ、とても良かった。
『アニエスによるヴァルダ』によると
※ヴァルダの映画の師匠はアラン・レネ
※ヴァルダによると前半のヒロインは人から見られる側。後半は彼女が人々を見る側へと 視点が変わっているとのこと