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5時から7時までのクレオのyaekoのレビュー・感想・評価

5時から7時までのクレオ(1961年製作の映画)
3.7

ねええ、1961年の映画なのに、この全然色褪せることのないお洒落具合いはどうなってるの、、、??
冒頭のタロットカードのシーンから、モノクロに切り替わってもクレオのファッションから、部屋から、ブティックやら、もう何から何までずっと可愛い、ずっとお洒落なの。
もちろんパリの風景も負けていなくて、さすがフランスです、、、!

クレオの見つめる人々、景色、そのどれもに不安や心の覚束なさが映し出されていて、でもそれが5時から7時までのわずかな間に、次第に解きほぐれていく。
落ち込んだ時に外に出るのは難しいかもしれないけれど、なんだか幸せな気分にさえなってしまうような出会いがあるかもしれないなんて、魔法みたい。
彼女の置かれた状況は変わらないのに、彼女は怖くなくなって、前向きになったのは、そんな出会いのおかげ。

初アニエス、想像以上に好きでした。
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