たくみ

パッドマン 5億人の女性を救った男のたくみのレビュー・感想・評価

4.0
インドで女性の生理用ナプキンの普及に人生をささげたある男性の物語。彼は後に尊敬をこめて「パッドマン」と呼ばれた。

インドでは生理中の女性は不浄なものとされ、生理中は家に入れず外にある専用の小屋で過ごすのだそうです。ナプキンはあまりにも高価で庶民が気軽に買えるものではなく、不潔なボロ布で経血を処理する為に、それが原因で病気になる女性も少なくない時代。

いったいいつの時代だよ!江戸時代かよ!って思ってましたが…待てよ?劇中に携帯電話出てきたぞ(  ̄_ ̄)観終わってからネタバレ解説なんかを調べてみたところ、なんとこの映画の時代背景は2001年( ̄□ ̄;)!!完全に現代のお話なんですね(ーー;)

愛する妻に病気になって欲しくない一心で借金までしてナプキンを買う夫。こんな高価なものを使う訳にいかないと言う妻。だったら自分で作れば良いとナプキンを手作りする夫。そんな恥さらしな事はやめてくれと言う妻。数えきれない苦悩を経て、彼は安価で清潔なナプキンを開発する為に人生をささげて行くってお話しです。

ナプキン開発が成功するまでがかなり長い上にひたすら挫折の連続なので、少しダルく感じるかもしれませんが、この苦労の連続シーンがあったからこそラストのカタルシスに繋がるので、無駄なダルさではなかったと思います。クライマックスのパッドマンの演説シーンは感動でジーンとしてしまいました。

ラストは切ないですが、パッドマンが何故生理用品を作ろうと思ったのか?を考えると当然の結末。大成功してからも生理用品を作るための動機が1ミリもぶれていない彼の純粋さに拍手です。
たくみ

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