ハンス・ジマー先生のライブ作品。
これが見たくて数年前に配信に入ったんだけど、既に配信が終了してしまっていて😢
ようやく今回見ることが出来ました😭
まずはハンス・ジマー先生の紹介から。
ドイツ生まれのジマー先生は幼少期からピアノに慣れ親しみ、キャリアのスタートはバンドのキーボーディストから。
「ラジオスターの悲劇」で知られるバンド、バグルスに参加していたのは有名な話です。
80年代からシンセサイザーやプログラミングを駆使した映画音楽の作曲に携わるようになり、90年代に入って「レインマン」のスコアを担当。この頃から本格的に映画音楽を手掛け、「バックドラフト」や「ブラックレイン」などで、後の"ジマー節"に繋がるエモーショナルな作風を形成していきます。
オーケストラとシンセサイザーを融合させ、長尺のスコアを組曲的に構成するサウンドは、実にドラマチック。
後進の育成にも積極的で、ハリー・グレッグソン・ウィリアムズやマーク・マンシーナら、一聴して「あっ、ジマー節だね」と分かってしまう部分もありますが、それでもジマー先生は先を進み、作風がどんどん進化しています。
バンドをやっていた経験があるからか、ロックをベースにしたサウンドが特徴的でカッコイイですよね。
今回のライブ映像を見て、あっ、この人はやっぱり見せ方や盛り上げ方がロックの人だな、と改めて思いました。
本作では字幕がないから、MCは何を喋ってるのか分からないけど、「クリムゾン・タイド」のテーマ曲でトニー・スコットに、「ダークナイト」でヒース・レジャーのことに触れているのは伝わりました🥲
素晴らしかったのは、「グラディエーター組曲」「ダークナイト組曲」「インターステラー組曲」ですね。
作品はあまり印象にないのだけど、「マン・オブ・スティール」「シン・レッド・ライン」のテーマ曲も良かったです。
アカデミー賞を受賞した「ライオン・キング」も、なかなかの迫力。
あと、「パイレーツ・オブ・カリビアン」でメインのストリングスを弾いていたアジア系のお姉さん。
なんかカッコ良かった‼️
っていうか、ストリングスのお姉さん達がセクシー。
ジマー先生の好みなんだろうか。
コーラス隊やストリングスの厚さ、ダイナミックさ。
ジマー先生自身もギターを弾きます。
とにかく、見せ方が巧いな、と思わされた圧巻のステージです。
これはBlu-ray買おうかな。
ここで僕が好きなハンス・ジマー先生のスコア。
1.「バックドラフト」
日本では「料理の鉄人」で有名な作品です
が、何故かライブでは演奏されないみたい。
制作中に色々あったらしいです。むちゃくちゃ熱くてカッコイイスコアなのに😢
2.「クリムゾン・タイド」
3.「ブラックレイン」
こちらは日本を舞台にしているだけに、和楽器を取り入れて、雰囲気があります。
4.「グラディエーター」
リサ・ジェラルドのボーカルが神々しいスコア。
5.「ダークナイト」
ノーランのバットマンシリーズは、通してどのスコアも素晴らしい。ジェームズ・ニュートン・ハワードとの共作も功を奏しました。
6.「レインマン」
7.「ドライビングMissデイジー」
アクションだけでなく、ヒューマンドラマを盛り上げられるのも流石はジマー先生。
8.「インターステラー」
パイプオルガンをメインにした世界は、神聖でとても奥行きがあり、宇宙の物語にぴったりです。
9.「インセプション」
10.「デューン 砂の惑星」
ジマー先生がずっと携わりたかったという、デューンのスコアに念願の起用。
ノーランから「テネット」の音楽を依頼されていたものの、それを辞退して挑みました。
本作で二度目のアカデミー賞を受賞しています。
どのスコアも、思わずサントラは聞き入ってしまうものばかりです。
いつかは来日公演をしてもらいたいですね。