ツボ

希望の灯りのツボのレビュー・感想・評価

希望の灯り(2018年製作の映画)
3.8
久しぶりにドイツ映画を見た。
旧東ドイツにある大型のスーパーマーケットに夜勤専門で就職したクリスティアンという青年は、何故か全身に入れ墨がある。飲料担当の年配の上司ブルーノに仕事を教えてもらい、意気投合する。フォークリフトの資格を取るために勉強していたが、お菓子担当のマリオンに恋心を抱く、しかし彼女にはワケありの旦那がいた。
同僚たちとのヒューマンドラマが展開される、淡々と物語は進むが、一切退屈はしない、何気ない日常の会話に、人生の辛さや、一時の安らぎが伝わって来て心打たれた。ブルーノの終盤の予想もしない展開は、本当に可哀想だった。時代に取り残されてしまった彼の気持ちを考えるといたたまれない。でも、彼はクリスティアンやマリオンの為に希望を残してくれた。
またいつか見たいと思わせる優しい映画だった。
ツボ

ツボ