ロク

バーニングのロクのレビュー・感想・評価

バーニング(1981年製作の映画)
3.5
「13日の金曜日」の大ヒットにあやかり数多く製作された80年代スラッシャー・ホラーの中でも独特の雰囲気を漂わせていたのが本作!物語は単純で悪ガキ達の悪趣味な悪戯が原因で全身火達磨の大火傷を負い病院に担ぎ込まれたキャンプ場の管理人をしていたクロプシーという大酒飲みで変わり者の大男が5年後、自分の体を見るも無惨な姿にした若者達に復讐するためにサマー・キャンプを楽しむ若者達を次々と血祭りに上げていく!とまぁ設定は「13日の金曜日」と大して変わらないんだけれど本作の殺人鬼クロプシーが使う凶器が巨大な植栽鋏ということで「13日の金曜日」でも腕を振るっていたトム・サヴィーニが特殊メイクで描く殺人描写がまぁ過激で腕は飛ぶわ指は千切れるわ喉を突き刺すわと当時でも結構なインパクトのある描写が全開で特にクライマックスの大虐殺シーンはジャッキー・チェンの「バトルクリーク・ブロー」と同時上映で劇場で見た小学生当時の自分はビビりまくったのを覚えています。また、本作の音楽をイエスのリック・ウェイクマンが手掛けていたのを後に知って驚いたのも覚えています。そういえば当時配給会社の東宝東和が殺人鬼の名前を何故かクロプシーから勝手に“バンボロ”って名前に変えて“全米緊急指名手配中”とか、絶叫で声帯や鼓膜が傷ついた際には“絶叫保険”が下りる!とかメチャクチャな宣伝をテレビやラジオでやってたの思い出しました。当時はテレビのゴールデンタイムでも「13日の金曜日」や「サスペリア」、「オーメン」などのホラー映画が普通に地上波で放映されてて大人子供関係無く普通に観てたもんな~今じゃ考えられない古き良き時代でしたね。
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