このレビューはネタバレを含みます
母のまぜごはんは世界一。
劇団コミュニティに接することでプライドの高い母を思い出す。手を上げられ、心身ともに傷つけられてきた過去。
作り笑い、本心を必死に隠して生きる日々。ある日太り過ぎで施設に預けられる。虐待、ネグレクト。苦しすぎる。辛すぎる。
唯一の味方、おばあちゃん。
「僕は豚じゃないって言って」
「僕は豚じゃない」
劇団長に「作りもの」とかほぼ初対面で言えちゃうんだとか思ったけど、それだけ日々心が荒んでいたんだろうね。
「みっともなくていいよ」
っていう最後の台詞は胸にくるものがあった。
親子は親子、親からの愛情をうけるもの。決して母親の振る舞いを肯定はできないけど、理解はできる。
「お母さんが作ったのと、おんなじ味でしょ?」
「ありがとう。タイジがいてくれてよかった」