tetsu0615

パラレルワールド・ラブストーリーのtetsu0615のネタバレレビュー・内容・結末

3.1

このレビューはネタバレを含みます

うーん、正直響きませんでした…

原作は未読です。

ネタバレありなのでご注意くだされ

では↓



主人公たちが勤めている場所の設定の時点で、これはパラレルワールドなどというファンタジーな世界ではなく、恐らく何かしらの実験もしくは実験の影響で起きた記憶もしくは時間軸の乱れている物語であることはハッキリと分かる。
正直、この辺を後からポッと出されてもダメだし、最初から分かっているのも盛り上がりに欠けるのでは?という難しい塩梅だ。(この辺原作読んでみたい。)
自分が彼女と付き合ってる世界と親友が彼女と付き合ってる世界、二つの世界に観客たちを迷い混ませ混乱させる物語の盛り上がりは上々なのだが、終盤に向けて失速感はスゴいし、何より登場人物たちの動機というか行動や心理が全くのみ込めなかなった。
終盤の彼女のセリフ「前に進もう私たち」え?何言っちゃってんの?「怖くないよ」いや、お前の発想が怖いわ!
と思った作品。

ストーリーは、前述した通り玉森裕太演じる崇史は電車に乗っているときに見かけた麻由子に密かに思いを寄せていた。すれ違って終わるはずの彼の片思いは思いがけない形で続く。親友である智彦の彼女として彼女が現れた!動揺と嫉妬にかられる崇史だが、目を覚ますと彼女は自分の恋人に、そして親友は姿を消していた…二つの世界に次第に混乱していく崇史、そしてそこに隠された真実とは…

冒頭、電車の車窓から彼女に想いを寄せるモノローグ、タイトル後からのいきなりの彼女との生活、そして唐突に変わる親友と彼女がいる世界。
この2つの世界(現時点ではこの書き方が正しいだろう)が入り乱れ観ている者を混乱させるシークエンスはなかなかだと思う。照明の明暗や衣装も恐らく演出されていると思われ、そこも良い。

というか良いのはここまでかも…

主人公たちが勤めるラボ?カレッジ?だがの研究は明らかに今回のストーリーの根幹を握っている設定なので、もはやそこのワクワクは失われている訳だ。
というより、主人公があまり痛くてクズすぎて…
前から自分の方が好きだったとか言って親友の彼女を奪うためにえんやこら、親友に対して敵意メラメラでしまいにゃ、ヒドイ言葉まみれ、そして彼女の家に押し入る始末。
で、彼女も彼女で智彦と付き合いながらも、電車で見ていた崇史が好きだったらしく、家に上がり込んで半ば襲ってきた崇史を受け入れるというナンだお前!という始末。

で、今回の物語の原因たる智彦の実験もイマイチ何のための実験なのかもよく分からないし、教授は盗聴してたらしいしもうメチャクチャじゃありません?

登場人物たちの行動に共感できず、混乱した世界によりワケわからない心理と状況が合わさった結果、響かない映画に仕上がってしまった…

パンフレット及び原作読んで理解を深めたいです…
恐らく、原作は登場人物の詳細や心情も深く描かれているだろうし…
tetsu0615

tetsu0615