ホロコーストを生き抜いたユダヤ人の老人アブラハムが、70年の時を経て、命の恩人である友人との約束を果たすためにアルゼンチンから故郷ポーランドへ旅する姿を描いたロードムービー。
アブラハムは、ホロコーストで家族を失い、ドイツに対して今なお深い恨みを抱いていた。彼の口から語られる当時の悲劇の数々は、映像はなくてもその凄惨さが伝わってくる。アブラハムは道中、様々な人の助けを借りて、はるか遠いポーランドまで辿り着けた。命を救ってくれた友人も然り、人に寄り添い、手を差し伸べることの大切さを教えてくれる。
派手な演出はなくても、じんわりと温かい感動を感じられる良い映画。ラストシーンは分かっていても泣いてしまう😭