セガール幹事長代理

ライトハウスのセガール幹事長代理のレビュー・感想・評価

ライトハウス(2019年製作の映画)
2.5
パワハラアル中の上司と、真面目で神経質な石田三成タイプのおっさんが勤務先の灯台で繰り広げる会話劇。
冗談抜きで、酒と口論と自慰行為ばかり続くんですが、それでも90分以上観続けさせる謎のパワーを今作は持っています。

よく「酔っ払いときちがいは自分以上に狂ってるやつを見ると素に戻る」というが、本作においてもアル中ジジイが相手が壊れかかる直前にシラフに戻って嗜める画が何度も続き面白い。
普段ぐうたらでもピンチの際はなんやかんやで危機対応能力駆使して解決に向けて舵を切れるのが管理職たる由縁なのかもしれない。

暇すぎるのか、男性的本能からか、はたまた同居人がウザすぎて正気を保つ為なのか。
上司は灯台から見える景色を、部下は人魚の置物をオカズに自慰行為にせっせと励むんだけど、やはりこの辺りの発想力に関しては外国人は乏しいと言わざるを得ない。葛飾北斎のタコや勝川春英のエイには遠く及ばない。
日本人がhentaiと言われるわけである。

最近流行りの考察サイトありきの作品だし、というか考察サイト読んでも「こんなもんわかるか!」っていう感想なんだけど、前述の通りきちがいがきちがいを自分の掌の上で転がし合おうとする別次元の心理戦は見る価値アリと言えるのではないでしょうか。

あとカモメが全然可愛くない。