イタリアのラブリア州レッジョ・カラブリア県に位置するジョイア・タウロと呼ばれるコムーネ(=共同体)。そこにあるスラムと化したひとつの通り、チャンブラには大昔から差別を受け続けているロマという民族の一部の人たちが住んでいる。
移動や行商の制限、生活面では福祉、医療、教育、仕事といった生活のあらゆることに迫害を受けていた。
こんな環境では、どうにも出来ないだろう。
這い上がりたくてもできない。
主人公のピオも俳優ではなく実際のロマの少年。映画に出演しているほとんどの人が現地の人たち。
まだ14歳のビオは酒を飲み、タバコを吸い、生活のために盗みを犯す。
早く大人になりたいとピオは思う。
ピオの家族が中心に描かれている。
現地人が出演者となっているこの作品はとてもリアルなドキュメントタッチの作品だった。