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教誨師のKのレビュー・感想・評価

教誨師(2018年製作の映画)
3.8
読み方はきょうかいし。登場する6人の死刑囚。濃いキャラクターばかり。実際にあった事件をモデルにしたような人物がちらほら。中でも玉置玲央さん演じる高宮を見ていると、相模原障害者施設殺傷事件を思い出さずにはいられない。確実に意識して作られていると思う。カメラが切り替わると対話相手が変わっている演出は面白い。1時間ほど続く拘置所を舞台にしたやりとり。長めのワンカット。卓上カレンダー。いつか来るであろうその日のシーン。作り話だと分かっていても真に迫るものがある。グラビアの切り抜き。真っ直ぐなまなざし。タイトルのタイミング。何かにつけて意味を求める性。音楽のないエンドロールは余韻が味わえて良かった。久しぶりに骨太な映画を見た気がする。
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