浅野公喜

ホワイトアウトの浅野公喜のレビュー・感想・評価

ホワイトアウト(2000年製作の映画)
3.5
ダム職員であるユウジ・オダがダムを占拠したテロリスト達と戦う和製「ダイ・ハード」と呼ばれているアクション。少し前に大寒波が来た時Twitterのトレンドにホワイトアウトとあり今作を思い出し鑑賞しました。地元新潟が舞台なのもちょっと嬉しい点。

血が窓にこびりつくことで人が撃たれた事を伺わせる演出は「ダイ・ハード」の影響強し。吹雪の中なのに顔が割と綺麗、一部除くとテロリスト達の個性が希薄(これも「ダイ・ハード2」っぽい 笑)、巨大なダムの迫力がいまいち伝わってこないといったことでスケールは大きいのにどこか物足りなさも感じさせる今作ですが、銃を手にして躊躇なく攻撃、というわけではなく最初はそれを使う事もテロリストを撃つ事に対しても戸惑いが見れる点がハリウッドとは違い日本人らしさが出ていて好印象(何故かナナコ・マツシマは逆で???でしたが)。また、スノーモービルを爆破させ雪崩を発生させるアイデア、亡くなった友人から貰ったアイテムが終盤伏線としてちゃんと機能しているのも良かったと言えそうです。CGも古さ・不自然さが余り無い印象で、シビアな意見も多いですが昨今の邦画アクションよりもお金かけてる感じは伝わってきます。

テロリストのボスを演じるのはコウイチ・サトウで、今ならタクミ・サイトウが演じそうなその髭メガネのビジュアル故にエンドロールまで気付きませんでした(笑)。凄く若いイッセイ・タカハシも職員として出演。cdmaOneのガラケーが懐かしいです。
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