『3人のアンヌ』でもイザベル・ユペールをキュートに撮っていたホン・サンス。「何を考えてるのかわからない怖いおばさん」役のイメージが強い近年のイザベルをこんなにかわいく撮れるのはホン・サンスだけでは?
変なズームとか噛み合ってんだか噛み合ってないんだかみたいな会話シーンとかテーブルの上に並んだ酒瓶とかひたすらダメな男とか映画監督が出てくるところは、いつものホン・サンス。カンヌで撮ってんのにそう見えないのは地味にすごい。北極で撮っても彼の映画は変わらないんじゃないだろうか。
ちと退屈になってきたかなというところでプツリと終わる上映時間も絶妙です。